妹尾和也

イメージ以上の芝適性

　新馬戦がスタートして約半年。０９年に産駒をデビューさせた新種牡馬たちの特徴もずいぶんと見えてきたが、まだまだサンプル数が少なく「イメージ」と「実体」が一致していないケースは多い。きっちり特徴をとらえてうまく馬券に生かせれば、何かと入り用な年末年始の助けになるはずだ。

　最近、馬券的に注目しているのがロージズインメイ。ドバイＷＣを制した戦歴からダート馬のイメージが強いが、実際は産駒の１０勝中７勝が芝での勝利。１３日の阪神でジョーマリコ(全５勝がダート)を母に持つジョーモカが芝１２００ｍの新馬戦を快勝したように、予想以上の芝適性を見せている。

　イメージが影響してか、芝では思った以上に人気にならないケースが多く、妙味は十分。特に年末の阪神と年明けの中山は、毎年この馬にピッタリな力のいる馬場になる傾向が強い開催で、絶好の狙いどきと言える。芝変わりや新馬戦で相手の１頭にでも入れていただければ、おいしい思いができるはず…です。

(編集部・妹尾和也)

2009年12月14日