森岡健一郎

両雄のしれつな一騎打ち

　馬券で１度も見せ場をつくることができなかった先週の阪神競馬。おかげで懐の方は真冬並の寒さになってしまったが、そんな当方とは対照的にかなりヒートアップしてきたのが関西リーディングトレーナー争いだ。

　先週終了時点でリーディング常連である音無厩舎が４５勝をマークし、それを新進気鋭の矢作厩舎が１勝差で追う展開。３位の池江郎、角居厩舎も共に４０勝を挙げているが、トップとは少し離された感があるだけに、一騎打ちの様相を呈してきた。

　「もう入れ替えができないから、あっちは残り２週は総動員でくるだろうね。ウチもまだ勝てそうな馬がいるから何とか逃げ切らないと」と相手を警戒しながらも、リードしている強みからか音無師は終始余裕の表情。

　ちなみに、水曜の段階で音無厩舎が阪神Ｃのザレマを筆頭に１０頭。負けじと矢作厩舎も朝日杯ＦＳに２頭出しを含め、１２頭ほどがスタンバイしており、引き続き予断を許さない状況。今年も残すところあと２週。両雄のしれつな争いからまだまだ目が離せそうにない。　
　　
（栗東想定班・森岡健一郎）

2009年12月16日