1. TOP
  2. 馬三郎タイムズ
  3. コラム

重賞特集&次情報はお任せ!
馬三郎タイムズと合わせて使えば威力倍増!
今なら14日間無料で使える!→詳しくはコチラ

コラム

プロも愛用する競馬予想ソフト「競馬新聞 デイリー馬三郎」が今なら14日間無料でお試し頂けます!

無料トライアルに申し込む(購入手続きは不要です)/詳しく見る

佐野裕樹

『楽しく走る工夫』が好調の秘訣

 昨年は32勝を挙げる活躍を見せた勢司厩舎。そういえば、09年の年頭に「今年は違いますよ」と勢司師が言っていた通りの結果となったが、中でも驚かされたのが、2歳戦の勝ち上がり率の高さである。昨年デビューさせた2歳馬10頭中、すでに8頭を勝ち上がらせており、一部では『勢司ルーキー工場』などと呼ばれている。

 「特別に何かをした、ということは正直ないんですけどね。ただ、馬が走ることを?楽しい?と思えるような工夫をしているんです。人間の子供だってそうでしょ?楽しく駆けっこをする子は、速く走れるようになるし、嫌々駆けっこする子は、やっぱり速く走れないでしょ?」と勢司師。日ごろから馬の気持ちを一番に考えるトレーナーにとって、管理馬はまさに?我が子?なのだろう。何が何でも?馬券?が一番の筆者とは考え方が正反対だ。だが、そのコメント一つ一つになぜか納得させられるのは、ビンビンと熱意が伝わってくるからだ。

 今後デビュー予定の新馬では、ルヴァーガールの07(牝、父ゼンノロブロイ)がイチオシだ。「間違いなく走りますよ。じっくりと時間をかけてやっていきます。もちろん、?走ることは楽しいこと?だと思ってもらえるようにね」。やはり今年も、勢司厩舎からは目が離せない。

(美浦時計班・佐野裕樹)

2010年01月08日

著者紹介

佐野裕樹

佐野裕樹

何百頭もの馬の時計をいとも簡単に採取し“神の手”と呼ばれている。馬の状態を的確に判断する眼力、穴馬を見逃さない切れのある予想は読者のみならず業界でもファンが多い。「信じるモノは己の力と女の涙だけ」という孤高の天才。