澤田裕貴

勝ってクラシック最有力馬へ

　明日の東京メーンは、クラシックの登竜門となる共同通信杯。新馬戦、ホープフルＳと連勝で挑む、アリゼオが一番の注目だろう。初戦は直線半ばまで前があかず、強引に外へ出して差し切る仰天のパフォーマンス。続くホープフルＳは、メンバーのそろった中で、好位から抜け出す王道競馬での快勝と、目下クラシック候補１番手と言っても過言ではない。堀師は「折り合い次第で、どんな競馬でもできるのは強み。幸い前走の疲れはすぐに取れ、ここを目標に十分にケイコを積めた。東京1800ｍという舞台なら紛れがないし、週末の天気も問題なさそうだから、ここを勝ってクラシックへ名乗りを上げたいですね」と力が入っていた。

　そして来週は同厩舎から、ジャガーメイルがダイヤモンドＳへ出走予定だ。「京都記念と考慮した結果、重賞未勝利でもあるし、賞金を加算するためにダイヤモンドＳを選択した。昨秋の２戦は、厩舎全体の調教を加減した仕上げだったせいか、しまいの末脚が不発に終わった。びっしり追って臨んだ香港で４着に頑張ったように、この馬はハードに調教を積んだ方が結果に結びつくようだ。あばらが透けていい体つきになったから、勝って春のＧ?戦線へ乗り込みたい」と、こちらも楽しみだ。

（美浦想定班・澤田裕貴）

2010年02月06日