今年は２歳王者がクラシックホースへ!?

　朝日杯の優勝馬はクラシックに直結しないのがもはや定説化している。過去１０年を振り返ると他のＧ?は勝っているが、クラシックに限るとゼロという悲しい数字。まず条件がマイルということに加え、紛れのあるコース形態も敬遠される要因になっている。関西の有力候補らが軒並み来週のラジオＮＩＫＫＥＩ杯へ進むことが主流になっているが、さて今年の優勝馬は果たして…。

　だがそんな懸念を吹き飛ばすような最有力候補、コディーノ（藤沢和）が今年は参戦する。３戦３勝という戦績もさることながら、とにかくレース内容が秀逸。正攻法の競馬であの反応の良さと、鋭い決め手は反則に近いものがあり、現時点での２歳馬トップの評価は間違いないだろう。札幌戦で小回りもすでに経験済みで、器用な立ち回りから距離短縮もＯＫ。ここも好結果を期待せずにいられず、久々に馬券から離れた視点でも見てみたい。

（美浦調教班・石堂道生）

2012年12月12日