ファン離れ必至の悪法

　昨年末に?競馬ファンの会社員に６億９千万の税金を払え！?というニュースがあり、競馬サークルでもこれがいろいろと話題になった。

　全く知らない読者の方もいると思うので、少し詳しく書くと、３９歳の競馬ファンが３年間で２８億７千万の馬券を購入して、３０億１千万の払い戻しを受けて、１億４千万のプラス収支。普通に聞けば?すごいなあ。大儲けじゃないか！?と思うだけだが、税法ではこれが一時所得約２９億とみなされて、追徴金が６億９千万生じた…というわけだ。
　
一応ルールでは、（年間の馬券収入額−的中したレースだけの馬券購入費用−特別控除額５０万）÷２…これを税金で払う義務があるそうで、年間９０万以上の所得があれば申告義務が発生するそうだ。しかし、某調教師も「これじゃ〜ファンの夢をなくすよね〜」と言っていたが、まさにその通り。例えば、今話題のＷＩＮ５で２億を１００円で的中したとしても、前記の計算からだと、約１億を国に持って行かれることになる。

　宝くじは無税だぞ！このような状況に納得いかないのは筆者だけではないだろう。ぜひ！改正してもらいたいものである。

（美浦厩舎班・玉川　祝）

2013年01月10日