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多方面に影響する騎手不足

 2010年は21人、11年は8人、12年は23人(物故者を含む)。先日、引退を発表したアンカツさんも含めれば、ここ3年ちょっとで53人の騎手がステッキを置いたことになる。

 騎手不足は深刻だ。1月20日、前日の京都で落馬負傷した騎手の代わりが見つからなかったため、京都と中山で2頭が出走取消を余儀なくされた珍事があった。極めてレアなケースとして報じられたが、障害騎手の人数自体が少ないだけに、今後も高い頻度で起こり得るだろう。

 別のところにも余波はあった。除外による権利取りだ。ざっくりと言えば、出馬投票して除外されると、次回の出走において優先されるというもの。オープン特別などへの確実な出走を狙って、このシステムを利用する陣営は多い。ただし、その際は必ず「騎手名を記入しなければならない」というルールがある。

 お気づきだろう。そう、記入する鞍上が容易に見つからなくなってしまったのだ。権利を取るためだけなので名前を借りるだけでいいのだが、重複は不可。当然のことながら、裏開催で騎乗を予定している乗り手も書いてはいけない。

 根岸Sの週は壮絶だった。すばるSや千葉Sへの出走を狙う陣営が大挙投票したため、除外馬は計24頭。?絶対に乗るわけのない?ジョッキーの名が並んでいたのには笑えたが、3場開催だったこともあり、限られたパイを取り合うのだから致し方なし。各陣営とも相当な苦労をした様子がうかがえた。

 競争社会の摂理として仕方のない部分はある。が、こんな現状をJRAが望んでいるとも思えない。誰もが納得するような形は難しいとはいえ、何とも言えないもどかしさが募る。

(関西デイリー・長崎弘典)

2013年02月05日