包囲網突破なるか

　今年のフェブラリーＳは個人的に、例年よりも非常に楽しみな組み合わせとなった。

　その中心になるのは芝のＧ?ホース・カレンブラックヒルだが、ダートで頑張ってきた馬からすれば、いきなり自分のテリトリーに脚を踏み入れ、荒らされてしまっては気分が悪い。先行脚質のカレンブラックヒルに対して、タイセイレジェンドが早くも逃げ宣言をするなど、包囲網は存在しそうだ。

　今週の追い切りは確かに素晴らしい追い切りだったが、逆に極悪な馬場コンディションであそこまで時計を出すのか？という疑問も湧いてくる。

　能力が高いのは間違いない。近年ではマイラーとしても相当上位の素質を持っているだろう。ただ、今回はあまりにも難しい挑戦。どういう結果になるのか、競馬ファンとして楽しみにしている。　

（美浦厩舎班・木村拓人）

2013年02月16日