クラシックは混戦模様？

　先週はクラシック戦線を占う意味で、最重要ステップレースのチューリップ賞と弥生賞が行われた。しかし結果は…。チューリップ賞では２歳女王のローブティサージュが惨敗し、弥生賞も東西の両横綱が??着に終わってしまった。

　チューリップ賞は阪神ＪＦ同様に、向かい風が強くタフな舞台設定。頑強な先行力が売りのクロフネサプライズが勝利したが、前半は力みが目立っていたし、まだ気性的に危ういところがある。気候も穏やかになる桜花賞もタフな状況になるかは微妙だし、もまれての不安も残るだけに当てにはできない印象だ。

　２着のウインプリメーラは、薄手のタイプでやはり平たん向き。上積みも微妙だ。３着アユサンは、ケイコ＆実戦で見せているように右回りの走りがギコちない。７着レッドオーヴァルも切れを生かすには軽い馬場が合いそうだ。９着のローブティサージュは攻め気配が抜群で体もスッキリ。本番は次とはいえ、ここで能力は発揮できる仕上がりだった。パドックでも落ち着き払っていたように気性面での成長はあったにしても、体の成長がなかったのは残念。次走の巻き返しがピンと来ない状況だ。

　弥生賞は…行数の都合により割愛させていただきます。

（栗東調教班・吉田順一）

2013年03月06日