もっと注目してもいいブラックステアマウンテン

　個人的に日本馬の海外遠征はプロ野球選手のメジャー流出と似たような感覚があり、あまり賛成ではない。逆を言えば、わざわざ遠い島国に来てくれる外国勢は大歓迎。どんどん来日して日本競馬を盛り上げてほしいと思っている。

　３月２３日のペガサスＪＳでひっそりと１３着に敗れた愛国馬ブラックステアマウンテン。障害レースということもあって、あまり話題には上らず、豪華布陣ということもあまり知られていないだろう。

　障害レースが平地よりも盛んな愛国で、Ｗ・マリンズ調教師は目下５年連続で障害リーディングを獲得しており、今季もその座をほぼ確実なものとしている。鞍上のＲ・ウォルシュは６シーズン連続を含む愛国障害リーディングを８回獲得。ともに英国障害の大レース・グランドナショナルなど、数々のビッグレースを制しているハードル界の第一人者である。

　ブラックも愛国でＧ?を２勝をマークしている実力の持ち主。ペガサスＪＳではスタートで後手に回り、流れに乗れなかったが、この陣営だけにただでは帰らないとにらんでいる。慣れが見込める来週の中山グランドジャンプでは配当の面でも妙味はたっぷり。思い切って勝負したい。

（編集部・一瀬正人）

2013年04月01日