亡き母へ捧げる春盾

　23日火曜、エアグルーヴが病気（出産後の内出血）のため死亡した。20歳だった。96年のオークスなど重賞７勝を挙げ、年度代表馬にも選ばれた名牝。産駒にも重賞ウイナーが多数と母としても申し分なかった。それだけに関係者やファンにとって大いに悔やまれた。

　そんな名牝を母に持つフォゲッタブルが日曜の天皇賞・春に出走してくる。過去10年、11年と参戦して結果は出ていないが、前走の阪神大賞典では３着と復調気配を感じさせた。善戦は十分に可能だ。追い切りではＣＷで和田を背に３頭併せを消化し、年齢を感じさせない力強い動きを見せていた。状態は良好の様子。奇しくも確定した枠順は97年に母が制した天皇賞・秋と同じ６枠?番。相手はそろったが、亡き母へ捧げる激走を期待せずにはいられない。

（栗東調教班・紺谷和彦）

2013年04月26日