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ケガから復帰した森騎手の飛躍に期待

 ?おめでとう?と声をかけられるたびに自然と笑顔がはじけていた。20日の京都4R・障害未勝利戦を8番人気のハードダダンダンで制し、森一馬騎手(栗東・松永昌)が今年の初勝利を挙げた。

 「うれしかったですね」と振り返る、3年目の初白星はまた特別なものだった。昨年11月22日、栗東トレセンの障害練習中に突然、アクシデントが襲った。騎乗していた馬が着地の際に骨折。放り出された森は病院へと搬送された。「前後の記憶は全くありませんでした」。休養を余儀なくさせたが、焦ることなく徐々に体を動かし、トレーニングに励んだ。

 多くの障害騎手が引退し、若手も騎乗には二の足を踏むなか、再び障害馬の背中にまたがった。「最初は様子を見ていましたが、調教に乗り始めてからは乗馬苑でも障害を飛ばしていた。感覚的には大丈夫でした」と話す。だが、危険な経験をした直後、さすがに恐怖心はあるはず。こんな記者の質問に「記憶がなかったので怖さがないんですよ」と笑った。ただ、「デビュー時からサポートしていただいているが、ケガをしたことでより多くの方にサポートしてもらった。勝った時は感謝の気持ちがあふれてきました」と頭を下げた。

 減量騎手にとって今年は勝負の年。目標を聞いた。「まずは1勝が目標でした。今度はその次を勝つことですね。昨年は障害でしか勝てなかったから平地でもアピールしていきたい。1つ1つを頑張りたいですね」と目を輝かせる。ケガの遅れを取り戻すほどの飛躍を期待したい。

(関西デイリー・矢野幸一)

2013年04月30日