盛況に水を差した一戦

　ゴールデンウイークの中日という相乗効果もあり、２万人を超える競馬ファンが詰め掛けた先週日曜の新潟競馬場。馬券の売り上げも前年を上回ったが、メーンの新潟大賞典がその盛況ぶりに水を差すような結果になってしまった。
　
　その事象について簡単に説明すると、?コスモファントムが最後の直線で外側に斜行。?ナカヤマナイト?サクセスパシュート?ダコール?マイネルスターリー?アスカクリチャン?サトノアポロと６頭もの馬が被害をこうむる格好になってしまった。特に人気にもなっていた???の３頭は１分５６秒９という速い時計の決着のなか、そこから猛然と追い込んで掲示板を確保しただけに、馬券を買っていたファンは余計に悔しい思いをすることなったのは否めない。
　
　コスモファントム騎乗の伊藤騎手が開催日６日間の騎乗停止になってしまったのも致し方ないだろう。ただ、現行の裁決のスタイルがファン目線であるかどうかとなると正直、疑問符がつく。ＡＪＣＣの結果を踏まえて降着の可能性がないのだとすれば、審議の青ランプを点灯させても確定までに時間がかかるだけで無駄なことなのかもしれないが…。
　
（美浦厩舎班・文元　仁）

2013年05月11日