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追い切りタイムは調教評価の一部

 3歳時にはG?レパードSで4着。4歳春に堂々とOP入りを決め将来を有望視されていたロンギングスター(牡6歳、美浦・勢司)。走ることに飽きて低迷期に陥り、2年近く勝ち星から遠ざかっていたのだが、先週の土曜日にまさかの復活のV。実は陣営では引退も考えていた1戦だったのだ。

 「活躍していたころは、カイバ食いが細くて調整に苦労したもの。今は食いもしっかりして、調教も強化しているし、以前とは見違えるほど馬は良くなっているんですよ」と以前、調教師に教えてもらっていたのだが、2桁着順を繰り返して馬がここまで一変するとは、競走馬の奥深さを改めて考えさせられた。

 「うちの厩舎は調整が軽くて、馬をかわいがりすぎているとよく言われるのですが、どうしてでしょうね」。確かに勢司厩舎では強い追い切りをさほど掛ける訳ではなく、馬の故障を避けた調整を続けているようには映る。しかし普段の運動量は豊富。筋肉を鍛え上げるのではなく、心肺機能を高めるための工夫された調整がなされているのだ。

 さまざまな設備が整い、調整方法が多様化してきた今、調教時計は馬券のファクターのほんの目安にしかならない。”調教を見ていても勝つ馬がわからない”と言う記者もいるが、それはあまりにもナンセンス。しっかりと馬を見ていれば状態、能力はある程度把握できるもの。我々調教班は的確なジャッジを下せるよう、双眼鏡をのぞき続け紙面に情報を提供していかなければならない。

(美浦調教班・加藤剛史)

2013年05月30日