福島の隠れた出世レースとは？

　６月２９日（土）から福島、中京がスタート。昨年はトランスワープ（函館記念、新潟記念）、イジゲン（武蔵野Ｓ）、エクスペディション（小倉記念）などが“夏の福島”への出走を足掛かりに重賞初Ｖを遂げたほか、のちのＮＨＫマイルＣ勝ち馬マイネルホウオウも昨年、福島でデビュー戦を快勝している。

　また、開幕初日のテレビユー福島賞(０６年以前はＴＵＦ杯として施行)出走組からは、過去１０年で５頭もの重賞ウイナーが誕生。０９年の勝ち馬アルティマトゥーレはその後、セントウルＳを制し、秋のスプリンターズＳで１番人気(５着)に支持されるなど隠れた出世レースとなっている。

　中京でもサウンドリアーナ（ファンタジーＳ）、スギノエンデバー(北九州記念)などがその後、重賞をＶ。ジュライＳを勝ったローマンレジェンドに至ってはエルムＳ→みやこＳと重賞を連勝し、東京大賞典でＧ?初制覇を飾るまでに成長した。

　急成長を見せる上がり馬、素質馬を見極めるのも“夏競馬”の面白さ。今年もどんな活躍馬が出てくるのか楽しみではあるが、まずはテレビユー福島賞を勝ったプリンセスメモリーを今後の重賞戦線でマークしておく必要がありそうだ。

（編集部・古河雄一郎）

2013年07月01日