陣営が手応えをつかむ中京記念の穴馬

　武藤師が今週の中京記念をザラストロで一発狙っている。新潟２歳Ｓの覇者で春シーズンはクラシック戦線へ向けて戦っていたが、なかなか歯車がかみ合わず、一時期は凡戦続きだった。

　それを脱するきっかけとなったのが、２走前のＮＨＫマイルカップ。レース後に武豊騎手から「次は短い距離を使ってみては」と進言を受けたのだ。悩み抜いた結果、ダービーへ向かうのは諦め、次走はＣＢＣ賞に決まった。その考えが見事に的中。「出遅れたが、久々にこの馬らしい末脚を見せてくれた。以前から思っていたことだけど、折り合って運べれば上がり３３秒台の脚を使える馬だからね。前走で中京コースへの適性をはっきりと感じたし、引き続きケイコの動きも抜群。おたくの弥永ＴＭも誉めてくれたようにね。今度も道中自分の形に徹して末脚を生かす競馬で臨むつもりだが、ソロソロはまりそうだね」と師も色気たっぷりだ。

　武豊騎手は先約があったため乗れないが、Ｇ?ジョッキーの酒井騎手を確保。５２キロもＯＫで一安心。夏場に調子を上げていくタイプだけに、ここは絶好の狙い目になる。

（美浦厩舎班・塩手智彦）

2013年07月17日