函館の弱点は交通の便

　先週、函館競馬場で行われた札幌記念（Ｇ?）。サマー２０００シリーズの中心的存在で、北海道で行われる最大のレース。出走メンバーや盛り上がりは、例年Ｇ?レベルにあると言っても過言ではない。それなのに、今年はレース当日の入場人員が８８５７人。昨年は札幌競馬場だったので、入場人員が減るのは仕方がないにしても、昨年比２６・４％は明らかに少ない。売り上げ自体は札幌記念、レース当日に函館競馬場で発売する全てのレース、どちらも前年比１００％超えをしており、入場人員が少ない要因としては、やはり交通の便の悪さが影響していると思う。

　札幌は北海道の空の玄関口と言われる新千歳空港を利用できるので、それなりに人も集まりやすいが、函館はそうはいかない。函館空港と道外を結ぶ飛行機は１日約１５本。そのうち函館のレースが終わってから乗れる便は羽田行きが４便、関西国際空港行きが１便、中部国際空港行きが１便のみ。直接、函館へ結ぶ便がない場所からの移動は、いったん羽田へ出てから乗り継ぐか、いったん新千歳へ出てから在来線（約２時間半）で来るパターンとなり、これだと移動で疲れてしまう。

　２０１０年に函館競馬場のスタンドがリニューアルされ、もっともっとお客さんに来てもらいたいが、これが現実。函館市民が待ちわびている新幹線は、再来年に北海道まで開通予定だが、少しでも早く開通し、函館を利用する人たちが少しでも増えてくれればと思います。

(美浦厩舎班・塩手智彦）

2013年08月23日