２歳Ｇ?をめぐる動きにひと言

　まだ正式発表はされていないものの、来年から朝日杯ＦＳを従来の中山から阪神へと舞台を移して施行されることになるようだ。

　トリッキーなコース形態の中山マイルは個人的に嫌いではないが、枠順による有利不利が発生していたのも事実。さらには２歳チャンプを決めるレースであるのにも関わらず、Ｇ?をパスして暮れのラジオＮＩＫＫＥＩ杯２歳Ｓへと向かう有力馬も数多くいた。クラシックに直結するレースかどうかとなると疑問符がつくことは否めない。広い阪神で開催されるようになれば、これらの問題は解決されることだろう。

　Ｇ?の権威という観点からはやむを得ない選択なのかもしれない。ただ、ホープフルＳを重賞に格上げしてラジオＮＩＫＫＥＩ杯２歳Ｓとする措置はどうなのだろうか。皐月賞と同じ舞台でという触れ込みはあるが、年明け早々には全く同じ条件の京成杯が組み込まれている。もっと細部を煮詰めなければならないと感じているのは筆者だけではあるまい。

（美浦厩舎班・文元　仁）

2013年10月11日