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心を揺さぶるようなJCに

 今年のジャパンCは外国馬が小粒な印象を受ける。当初のこのレースの目的は、外国馬を招致することによる日本馬のレベルアップ。今や日本馬は世界とも互角以上に戦えるようになっただけに目的は達成されたように感じるが、本当にそれでいいのだろうか?

 ブリーダーズCに始まり、ドバイWCデー、香港国際競走。いまや国境を越えての競馬イベントは主流となっており、これに参加する関係者も多くなっている。この流れに乗れば日本にも強豪の外国馬が来ると思うのだが、残念ながら年々、質、量ともに減少している傾向にある。

 海外のビックレースに勝った馬がジャパンCでも好走した場合の報奨金制度などもあるが、近年は日本馬が掲示板独占をしている状況。どんなに報奨金を用意しても、絵に描いた餅では仕方がない。

 来年はファン投票で上位に入った馬が有馬記念に出走するだけで報奨金が出るようになるが、ジャパンCはどうなってしまうのだろうと思わずにはいられない。

 いちファンとして外国馬の参戦を楽しみにしている筆者。馬券の売り上げも大事だが、ファンの心を揺さぶるようなレースに戻ることを期待している。

(美浦厩舎班・安川時男)

2013年11月24日