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ダービーと並ぶビッグイベント

 いち競馬ファンとして一年で最も胸が高鳴るのは、やはり「日本ダービー」だが、それに匹敵するぐらい楽しみにしているのが今週行われる「ワールドスーパージョッキーズシリーズ」(WSJS)だ。“主場”としている阪神競馬場で開催されてきた(10年以降は東京競馬場と交互に施行)こともあり、ほぼ欠かさずに生観戦している。

 短期免許での来日が今ほど盛んではなかった時代には、海外のトップジョッキーの騎乗を堪能できる貴重な機会。WSJS対象以外のレースに乗ることも多く、普段とは違うレースの流れや雰囲気がたまらなかった。

 個人的には引退を控えていた河内現調教師が、日曜の2勝で大逆転した02年が最も印象深い。いずれも仕掛けのタイミング、コース取りがピタリとはまった、流れるような追い込みだった。

 27回目となる今年の注目はやはり米国のゲイリー・スティーヴンス(50)だろう。今年1月に約7年のブランクを経て電撃復帰した、米殿堂入りを果たしている名手だ。もちろん単にカムバックしただけではなく、BCクラシック、BCディスタフを制するなど、際立つ存在感を示している。そのスティーヴンスだけでなく、例年以上と言っても差し支えない素晴らしいメンバーとなった。今から週末が楽しみでならない。

(編集部・妹尾和也)

2013年11月25日