時の流れを感じるＪＣ

　今年もジャパンカップが終わった。ジェンティルドンナが史上初の連覇という偉業を達成し、メモリアルレースとなったが、入場者数、売り上げともに昨年を下回った。３頭の外国馬が参戦したものの、すべて単勝万馬券という評価。強い外国のタイトルホースの参加がないジャパンカップでは興味半減も仕方ないか。

　３３年前の第１回には海外から強豪が大挙来日し、レース前には公開調教や歓迎レセプションが行われ、華やかな雰囲気があった。何年も日本馬は外国馬の影を踏むこともできず、ド肝を抜かれたのを思い出す。ところが近年は招待馬も少なくなってしまい、翌週行われたジャパンカップダートに至っては外国馬はわずか１頭。まさかこんなジャパンカップになるなんて。これも時の流れなのか。牛丼よりコーヒーの方が高い時代だ。変わらないのは政治家と役所の体質だけ？

(美浦調教班・後藤孝男）

2013年12月06日