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北海道牧場紀行

下河辺牧場編?Part??

 メジロラモーヌ以来、史上2頭目となる牝馬3冠を達成したのが、下河辺牧場が生産したスティルインラブである。

 今年、ウォッカが牝馬としては64年ぶりとなる日本ダービー制覇の偉業を果たしたが、3戦とも異なる距離のレース、しかも牡馬に比べて体調管理が難しい牝馬の3冠は、次の達成が困難な偉業と言えるだろう。

 スティルインラブは、生まれ故郷である下河辺牧場で繁殖入りし、そして今年の春、史上2頭目の3冠牝馬は母となった。スティルインラブの07(牡、父キングカメハメハ、2月19日生まれ)は、父と母のG?勝ちを合わせて「5冠ベイビー」と

いう、競馬ファンの誰もが楽しみにしていた血統馬である。

 「印象としてはとにかく柔らかい馬ですね。生まれたころのスティルインラブも覚えているのですが、同じように柔らかかったですよ」とは下河辺行雄さん。

 だからといって力がないわけではなく、放牧地の動きなどを見ても、柔らかさの中にしっかりしたしんのようなものが感じられる。

 「馬体の印象としては父であるキングカメハメハが出ているのか、十分な大きさもありますが、皮膚感などは母父であるサンデーサイレンスの影響からか薄い印象を受けます。放牧地ではこの柔らかさというか、しなやかな動きでまさに飛ぶような動きを見せていますよ」との下河辺さん。

 その言葉を受けて、放牧地でのスティルインラブの07の動きに目をやる。人なつっこい一面があり、何かあればこちらにやってくるのだが、他の馬にちょっかいをかけられると、ふわっとしたような身のこなしで、たちまち向こうへと駆け去っていく。その時、「5冠ベイビー」は血統だけでなく、本当に5冠を制してしまうのではと思った。

2007年07月29日