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北海道牧場紀行

岡田スタッド編

 自慢できるほどの相馬眼は持ち合わせていないが、ペイパーレインの03こと後のマツリダゴッホは、育成時に見たときからいい馬だと思っていた。

 当時、この世代がラストクロップとなるサンデーサイレンス産駒の取材をしていて、最も印象に残ったのがマツリダゴッホだった。体高があり雄大で、どこかワイルドさも感じられる。スケールの大きさという点においては、この世代の産駒でも一番だと確信していた。

 だからこそ、昨年の有馬記念制覇を意外な結果だとは思わない。ただ、馬券をうまく買えなかったことだけは、今でも悔しく思っているのだが…。

 昨年、ペイパーレインは牡馬を誕生させた。ペイパーレインの07(牡、父ロージズインメイ、4月16日生まれ)は、この時期のマツリダゴッホと同じようにスケールの大きさを感じさせた。

 「体高があるのは兄弟に共通していることですが、それでもこの馬にはこれまでの兄弟にはなかった、馬体の幅がありますね」と岡田スタッドの繁殖スタッフも産駒の出来に目を細める。子出しのいいロージズインメイ産駒だが、それでもここまで立派な産駒には、そうお目にかかれないだろう。

 ナリタトップロードの近親でもあり、大きな期待をかけられて輸入されたペイパーレインだが、マツリダゴッホまで目立った産駒実績を残せていない。これは出産時に難があることや、生まれてきても体の弱い産駒が多かったからである。

 しかしペイパーレインの07はここまで獣医にかかったことがないように健康優良児だという。「マツリダゴッホが走ったこともありますが、より、現時点での評価が高いこの馬への期待は大きいです」とスタッフ。兄同様のスケールの大きさで、今度こそ春のクラシックでも目覚ましい活躍を見せてくれるはずだ。

2008年02月09日