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【菊花賞】直前気配(3)

 (13)ミヤビジャスパー=栗東坂路で軽めの調整。気負いも見られず好ムードだ。「リラックスさせることを心掛けてきた。上積みもある」と笹田師は笑顔。「騎手がうまくエスコートしてくれれば」と一発を期待していた。

 (14)トゥザワールド=栗東坂路で4F64秒6-16秒0の時計をマーク。落ち着いた様子で坂を軽く駆け上がった。「1回使ってグンと良くなってきましたね。筋肉もしっかりふくらんできました。自在性もあるので期待しています」と兼武助手。休み明けを一度使って、状態は着実にアップしている。皐月賞2着馬が大舞台で存在感を示す。

 (15)ワンアンドオンリー=決戦前日の土曜朝、淡々と栗東坂路を駆け上がった。橋口師の第一声は「ちょうじゅん…やね」。首をかしげる報道陣に「もうね、言い過ぎて飽きた。『順調』はもう、いいやろ」と笑顔を見せた。

 (16)サトノアラジン=栗東坂路4F64秒0-13秒5。最終調整では上がりを伸ばした。「体調は充実しています。完成するのは先かもしれませんが、リズム良く運べれば」と兼武助手。出来の良さで勝負する。

 (17)ヴォルシェーブ=栗東Eでキャンター。柔軟性のあるフットワークを繰り出した。「1度使ったことで、状態は上がってきています」と大江助手はひと叩きで型通りに良化したことを証言する。一発長打を狙える状態だ。

 (18)メイショウスミトモ=栗東坂路で4F65秒5-16秒2の調整。南井師は「やれることは十分やってこれた。本当に良い状態で出せる。あとは芝だね。自分自身の適性との戦いだよ」。実績のない芝でどこまでやれるか。

2014年10月26日