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さらなるブレークの予感?ハーツクライ産駒
ダービーと同じ芝2400mで行われた5日の東京6R(3歳500万下)は、1着ギュスターヴクライ、2着アルマフローラ、3着タウレプトンとハーツクライ産駒が1?3着を独占した。きさらぎ賞では1番人気ウインバリアシオンが4着に敗れ、まだ重賞勝ち馬こそ輩出していないが、クラシックディスタンスでの圧巻の上位独占は今後の大ブレークを予感させるものとなった。
新種牡馬ではどうしてもディープインパクトに注目が集まるが、これまでのハーツクライの成績も衝撃的なものだ。昨年の2歳リーディングは6位で16頭が18勝を挙げた。マンハッタンカフェ、ネオユニヴァースを上回っており、同じ新種牡馬で短距離向きのロックオブジブラルタルにも“圧勝”だった。
ハーツクライ自身が本格化したのは4歳秋。母アイリッシュダンス、その兄姉のスピードアイリス、ブラザータイクーンらはいずれも古馬になってから大成した奥手血統だけに、種牡馬としても奥手型だと思われていた。同馬を生産した社台ファームの吉田照哉代表も「ディープインパクトに負けない成績を残せると思うが、2歳時からすぐに結果が出るタイプではない。長い目で見てもらいたい」と話していた。その“種牡馬相馬の達人”の予想をいい形で裏切る2歳戦からの大活躍には、馬産地関係者も驚嘆の声を挙げている。
年が明けても勢いは止まらず、先週までに8勝。ディープインパクトの9勝に迫っている11年度の種付け料はディープインパクトの1000万円に対してハーツクライは400万円。211頭の昨年以上に申し込みが殺到することが予想されている。エリート街道を突き進むディープインパクトを、叩き上げ型のハーツクライがジワジワと追い上げる。現役時代を彷彿(ほうふつ)させる、2頭のライバル対決になってきた。
2011年02月11日
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