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ウォーエンブレムの特徴を見抜いた須貝師の手腕

 阪神JFはファンタジーS後にこのコラムで取り上げたローブティサージュが快勝した。予想外のハイペースと?番枠が功を奏して、前走で見せたような折り合いの難しさを出すことなく、着差以上の完勝。バテることなく伸び続けた脚は、同じコースの桜花賞はもちろん、東京2400mのオークスでも大きな強みとなりそうだ。

 ウォーエンブレム産駒にまだ信頼性がないことも確か。一時的には圧倒的な強さを見せながら、突如として不振に陥ってしまう産駒が多い。3連勝で共同通信杯を制したショウナンアルバはクラシック本番ではさっぱりだったし、秋華賞馬ブラックエンブレムも春先はフラワーCを勝ちながらも桜花賞は10着。ウォータクティクスも6連勝後にしんがり負けを喫してからは不振から立ち直れなかった。

 だが関西リーディング4位と躍進中の須貝師は「ウォーエンブレム産駒は続けて使うと気力を失ってしまう傾向がある。ゆったりとしたローテーションで気合を充実させることが肝心」と分析。07年ヴァリアントレディ(新馬勝ち後、阪神JF14着)での経験を生かして、ローブティサージュは新馬勝ち後に4カ月の休養を挟んだことが、気力の充実につながった。産駒の特徴をきっちりと把握しており、すでに賞金獲得も十分となったことで、ゆったりと春本番を迎えることになる。

 坂路コースの入り口で立ち往生したり、他馬を蹴飛ばそうとするなどヤンチャぶりを見せているローブティサージュだが、その気性こそが持ち味だけに、無理に矯正することはしない方針。牧場も厩舎も産駒の特徴を把握してきたことで、輸入当時「サンデーサイレンス級の大物種牡馬」と言われたウォーエンブレムが、いよいよ本領を発揮する態勢が整った。ただ、来年2歳世代の産駒頭数は残念ながら4頭だけ。POGの争奪戦が激しくなりそうだ。

2012年12月14日