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マイナー種牡馬ローエングリンが注目の的に

 朝日杯FSはローエングリン産駒のロゴタイプ、ゴットフリートが1、3着に入るという、マイナー種牡馬ファン感激の結果となった。

 ロゴタイプは以前にも書いた通り、社台ファームでの育成時代から仕上がりの早さが突出していた。とにかく丈夫で、1日も休むことなくハードな調教メニューをこなし、4月の時点でいつでもデビューできるような態勢にあった。それだけに夏の北海道シリーズでの一連の成績は、社台ファームでもほぼ想定通りだったが、ここにきての特別戦レコード勝ち、そしてG?制覇という成長力は、やや予想外のことだったかもしれない。

 一方、ゴットフリートは今春まではかなりきゃしゃな印象があり、成長を待ってじっくりと仕上げられていた。だが夏を境にグングンと成長して、しっかりとした馬体になってきた。レースを使われても馬体重が減らなくなってきたことが、G?での好成績をもたらした。ともに、8歳でG?を勝った父の成長力を受け継いでいるようだ。

 ローエングリンは今の時代には珍しく、G?未勝利で種牡馬入り。2桁着順が生涯17回もある種牡馬は数少ないだろう。その気まぐれな成績は種牡馬としても同様で、種付け料20万円という手軽さから初年度は95頭と交配されたが、JRA勝ち馬は現在3頭(4勝)だけ。ところが71頭と交配された2年目でこの2頭が登場して一気にブレークした。3年目以降も交配頭数は減り続けているが、この活躍で盛り返しは確実だ。

 ローエングリンの父シングスピールの産駒は気性の難しさが難点で、大成功した種牡馬とは言えないが、米加英日ドバイでG?を勝った異能ぶりは、代を経て発揮されている。母父としては先週の阪神JF勝ち馬ローブティサージュを筆頭に、コスモネモシン、アダムスピーク、などを輩出している。ムーンバラッドとともに、数少ない後継種牡馬の今後にも期待したい。

2012年12月21日