1. TOP
  2. 馬三郎タイムズ
  3. コラム

重賞特集&次情報はお任せ!
馬三郎タイムズと合わせて使えば威力倍増!
今なら14日間無料で使える!→詳しくはコチラ

コラム

プロも愛用する競馬予想ソフト「競馬新聞 デイリー馬三郎」が今なら14日間無料でお試し頂けます!

無料トライアルに申し込む(購入手続きは不要です)/詳しく見る

ふるさと定期便

即戦力の条件を備えているメイケイペガスターの妹

 POGの最大の難しさは、期間が設定されていることにある。2歳春までに仕上げられた馬を見れば、その馬のレベルはある程度の確率ではあるが、予想できる。将来G?級の活躍をする馬はそれなりの馬体、調教での動きを見せているものだ。

 昨年の産地馬体検査でひと目ぼれしたのはアドマイヤディープ(牡、父ディープインパクト、母シーズアン)だった。社台スタリオンS関係者も認めるほど父そっくりの容姿で、身のこなしの柔らかさは図抜けていた。全兄テンペルが1勝、全姉エポキシが未勝利のまま引退と血統的な不安は多少あっても、長年、産地馬体検査を取材してきて「この馬ならG?級になる」と確信できた。

 ところがいつまで経っても仕上がらず、一度は入厩したものの、再度放牧。デビューは一般的なPOG期間終了まで残り1カ月の4月28日になっていた。しかも馬体は500キロ。産地馬体検査時は440キロ程度で、ディープインパクト産駒としては程良いサイズだと思っていたが、予想以上に成長したことで、デビューが大幅に遅れた。期間内にもう1走はできそうだが「1位指名馬」が重賞にも出られないのでは、やはり失敗と言わざるを得ない。

 今でもアドマイヤディープはG?級に成長すると信じているが、POGでは将来性よりも即戦力がより求められる。2歳春の時点ですでにき甲が抜けていれば安心だが、そこまで早熟な馬はあまり多くない。判断材料として誕生日が遅くても4月上旬までであること、または母・兄姉の大半が2歳デビューしていることがチェックポイントとなる(アドマイヤディープは4月29日生まれ。兄姉6頭のうち2歳デビューは3頭)。

 その条件に適していそうなのがリリカルホイッスル(父ゼンノロブロイ、栗東・宮)。メイケイペガスターの異父妹で、1月9日生まれ。すでに追分ファームリリーバレーでビッシリと乗り込まれている。2歳時から全開といきそうだ。

2013年05月10日