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大物感漂うトゥザワールドが予想外の早期入厩

 新馬戦がスタートして2週間が経過。いわゆる“大物”はまだ登場していないが、POG指名馬にはできるだけ早くデビューしてほしいのがファンの本音だろう。絶対に能力が高いと分かっていても、デビューが遅ければPOGでは負け。その意味で忘れられない一頭がトゥザグローリーだった。

 産地馬体検査でひと目見た時に大きな衝撃を受けた。2歳馬に1頭だけ古馬が交じっている印象で、馬体の雄大さ、筋肉の発達はもちろん、取材カメラの列の前で微動だにしないでポーズを決める様子に、生まれながらのスター性を感じたものだった。だが、当時の馬体重は560キロ。これがなかなか絞れなかった。結局、デビューは3歳の3月で、当時の馬体重は542キロ。ダービーにはギリギリ間に合った(7着)程度で、素質を生かすことができなかった。太りやすい体質が今でもG?を勝てない理由になっているように思える。

 母トゥザヴィクトリーも、本領を発揮したのは5歳時のドバイワールドカップとエリザベス女王杯。本質的には奥手の血統なのだろう。だが、トゥザヴィクトリーの2歳産駒トゥザワールド(牡、父キングカメハメハ、池江)はもう一度、夢を見たくなる存在だ。春にノーザンファームで見た時には500キロ。全兄よりはふた回りくらい小柄に映った。その分、迫力という面では見劣るが、ドッシリとしたたたずまいは兄をほうふつとさせるものがあった。

 そのトゥザワールドが8日に函館に入厩。予想外の早期入厩となった。520キロとこの血統ならではの太りやすさはあるのかもしれないが、素軽さでは兄を上回っている。このまま函館デビューまでこぎつければ、昨年のロゴタイプ、ローブティサージュのように2歳王者を狙うこともできる。秋までじっくり待ったとしても、兄ほど遅れることはない。POGで指名して損はない馬だろう。

2013年06月14日