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スピードと愛情がつまったショウナンカンプ産駒2頭

 朝日杯FSにショウナンカンプ産駒2頭が出走を予定している。ショウナンアチーヴは前走のからまつ賞を好タイムで圧勝。母は阪神JFの勝ち馬ショウナンパントルで、血統面も大きな魅力だ。ショウナンワダチはベゴニア賞を勝ち、マイル戦でデビュー2連勝。距離、折り合いに不安がないことを示している。

 ショウナンカンプは脚元に不安を抱えていたためにデビューからダート戦を使い続け、4歳になってから芝路線に転向して大ブレーク。G?初挑戦だった高松宮記念の逃げ切りは圧巻だった。屈腱炎を発症したため芝での実働期間は1年間。そのためファンの印象は薄いかもしれないが、スピード能力は成績以上のものがあった。

 初年度は59頭と交配したが、血統登録されたのは18頭。受胎率の低さが指摘され、その後は種付け頭数を減らしていた。だが、初年度産駒からショウナンカザンが輩出されるなど、決して多くない産駒が水準以上の成績を残したことで、6シーズン目から種付けも増加傾向。46頭と種付けして、29頭の血統登録馬がいるのが現2歳世代だ。

 馬名からも分かるように、馬主の国本哲秀さんが積極的に所有牝馬と交配させて種牡馬としての地位を支えている。このような馬主の愛情はファンの心を打つものでもある。

 また、消滅寸前になっているプリンスリーギフト系を父系に残すという大きな役割も担っている。サンテーサイレンス登場前の日本の生産界を一変させたのはテスコボーイを筆頭としたプリンスリーギフト系の種牡馬だったが、その血を父系に持つ種牡馬はサクラバクシンオーが一昨年に死亡。エアジハードも十勝に移り種付け頭数が減少している。朝日杯FSはこれまでリンドタイヨー、サクラホクトオー、グランプリボスとテスコボーイ系が3勝している。相性のいいレースで、同系を守る種牡馬候補の誕生を期待したい。

2013年12月13日