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ある意味珍しい『エリートVS雑草』の2強対決

 まだ能力が底知れない3歳トップホースの初対決というのは、昔から心躍るものがある。東西のファンを真っ二つにした70年のスプリングSのアローエクスプレス・タニノムーティエのAT初対決や、同じ主戦騎手を持つ牡牝の傑出馬カブラヤオーとテスコガビーが対決した75年の東京4歳Sなど、G?でなくても歴史に残る名勝負として語り継がれている。

 今週のきさらぎ賞も、歴史的な名レースとして伝えられていく可能性がある。ともに2戦負けなしのバンドワゴンとトーセンスターダムが不敗を懸けて激突するだけに、クラシックを占う意味でも注目度が高い。

 アローエクスプレスが6戦全勝、タニノムーティエが12戦9勝という実績を残していたのに比べると、2戦という戦歴は見劣るが、2頭の対比という面では東西、牡牝対決よりも面白い。ともにノーザンファームの生産馬だが、トーセンスターダムは11年のセレクトセール1歳で最高価格の2億5000万円だったのに対し、バンドワゴンは10年のセレクトセール当歳でノーザンFが上場した牡馬の中で安い方から3番目の1200万円。『エリートVS雑草』という対決はこれまでもあったが、同牧場の生産・育成でこのような構図は珍しい。

 バンドワゴンの母ピラミマが2戦して未勝利(ともに15着)だったことは以前にも紹介したが、トーセンスターダムにしてもずっとエリート家系だったわけではない。祖母のエヴリウィスパーはトーセンジョーダン、ダークメッセージを輩出して名繁殖牝馬と言われるようになったが、現役時代は15戦して未勝利。その初子の母アドマイヤキラメキは、弟の活躍で一躍注目されるようになっただけなのだ。

 そんな背景を意識しながらこの一騎打ちを観戦すると、また楽しみが広がっていく。

2014年02月07日