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評価が二分した震災後初のセール

 4月25日に中山競馬場で開催された「第7回ブリーズアップセール」は東日本大震災後の最初のセリ市となっただけに、多くの生産者がその結果に注目していた。

 セール当日の結果は79頭が上場された2歳馬のうち76頭が売却。また、翌26日には主取となった3頭を対象にファイナルステージ(FAXによる申し込み)が行われ、2頭の取引が成立。最終的に未売却は1頭だけだった。売却総額は6億178万円で、昨年の7億2912万円から1億3000万円近くのダウンとなった。

 この成績についての評価は二分されている。確かに売却率は高かったが、09、10年は100%売却を記録していた。平均価格は過去最高が06年の1503万円、最低でも08年の929万円だったものが、今年は771万円と大幅に落ち込んでいる。その点では震災の影響の大きさが切実に感じられる。

 一方、あれだけの震災後で、まだ余震、原発問題などの見通しが立っていない中でのセリ市開催において、ほぼ全馬が売却されたこと自体が“驚異”という見方もある。 震災とは直接関係はないものの、オーナーブリーダーの代名詞だったメジロ牧場がその歴史に幕を閉じ、著名な大手馬主も持ち馬を手放す経済状況からも、さらに絶望的な数字を予想していた人も多かった。平均価格の落ち込みは販売者がJRAであるため、利益を度外視して100万円以下での投げ売り価格もあったことが原因とも考えられる。

 次のセールは5月16日に船橋競馬場で開催される「千葉サラブレッドセール」。1歳馬8頭、2歳馬52頭が上場予定で、26頭を上場する社台ファームを筆頭に、千代田牧場、下河辺牧場、シンボリ牧場など名門牧場から良血馬が多数上場される。特に“社台ブランド”にどの程度の価格が付けられるかが、有力馬主層の購買力の判断材料となりそうだ。

2011年04月29日