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相馬師泣かせのディープインパクト

 いかにも常識外れだったディープインパクトの産駒らしい、リアルインパクトによる安田記念制覇だった。

 出走馬中、唯一の3歳馬で、しかもまだ1勝しか挙げていない。NHKマイルCではグランプリボス、コティリオンに完敗の3着。古馬一線級が相手ではさすがに厳しいと思われていたが、早め先頭の正攻法で、しかも直線半ばで右前脚を落鉄するアクシデントを克服しての快勝劇。安田記念での3歳馬の優勝は51、52年の第1、2回(いずれも7月開催)のイッセイ、スウヰイスー以来、史上3頭目。6月の時点で3歳馬が古馬G?を制するのは、世界的にも異例なことだった。

 リアルインパクトは09年の1歳セレクトセールで主取(お台3000万円)だった。この1歳セールでディープインパクト産駒は7頭が上場されて5頭が売却。最高価格は1億1500万円のトーセンエッジだが、まだ未勝利。7000万円で2番目だったディープフィールドも未勝利。だがもう1頭の主取馬ベストクローンは1勝を挙げているのだから、ディープインパクト産駒は“相馬師泣かせ”だ。

 母系も優秀で、ディープ産駒としては馬格も立派だったリアルインパクトがこのお台で主取になったのは、激しい気性が敬遠されたようだ。デビュー戦でもパドックでずっと馬っ気を出していたことが思い出される。桜花賞馬マルセリーナも当歳時からピョンピョン飛び跳ねるヤンチャ娘だったように、型にはまらないタイプの方が走るのかもしれない。

 ディープ産駒がセリ市で主取になることはめったにないのだが、現2歳には2度も主取になった“つわもの”がいる。レーザーインパクト(牡、母チアズヒカリ)だ。母はマヤノトップガン産駒で、ダート短距離中心に5勝。本馬が初子で、何ともつかみどころのない配合だが、大仕事をやってくれそうな予感がして仕方がない。

2011年06月10日