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誰もが認める大器ルーラーシップ

 宝塚記念はヴィクトワールピサ、ヒルノダムールが出走しないことで、有力馬の多くがノーザンファーム生産馬で占められることになった。その中のトゥザグローリー、ルーラーシップ、ローズキングダムの3頭はいずれも4歳牡馬。しかもキングカメハメハ産駒で、母親は名牝という共通点があったため、育成時代からよく比較されていた。

 当時の評価として、トゥザグローリーは「見た目は非常に立派な馬体で、堂々とした態度にも大物感が漂っている。だが、やや立派過ぎてしまい動きにモッサリしたところがある。鋭さが出てくるには時間がかかるかもしれない。兄姉たちはいずれも体質に弱い面があったので、このまま順調に成長していけるかが大きな課題」という半信半疑な状況だった。

 ローズキングダムは程よく筋肉がつき、均整の取れた理想的な馬体。だが「バラ一族の活躍馬は貧相に見えるくらいの馬ばかりが活躍している。半兄ローズリパブリック(父クロフネ)も馬体は立派だったが成績はひと息だった。この好馬体が吉と出るか凶と出るか、なかなか判断が難しいところ」とこちらも手放しの期待ではなかった。

 最も評価が高かったのはルーラーシップで「エアグルーヴ産駒は毎年素晴らしい馬ばかりだが、動きの力強さではこの馬が最高。ツメの不安があるのでデビューまでには少し時間がかかるが、必ず大仕事をしてくれる馬だと誰もが思っている」と絶賛されていた。大きく出遅れながら豪快に差し切った金鯱賞の内容は、その大器がいよいよ本格化したことを感じさせた。

 サンデーサイレンスの血を持たないことから、生まれた時から種牡馬としての期待もかけられていただけに、G?タイトルは是が非でも手に入れたいところ。文句なしの素質馬ルーラーシップがいよいよ同期のライバルたちに追いつき、牧場の先輩ブエナビスタの胸を借りて、大飛躍する時がやってきた。

2011年06月24日