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名馬に触れる、北海道・馬像巡りの旅
昨年7月3日に死亡したオグリキャップの馬像が、けい養されていた新冠・優駿スタリオンステーション内に建立され、一周忌法要が営まれた3日に披露された。馬像は中山競馬場のハイセイコー、東京競馬場のトキノミノルなどブロンズ製が一般的だが、オグリキャップの芦毛をイメージさせるために馬像としては初めて白銅(銅とニッケルの合金)が使用され、銀色に光り輝いている。全国のファンなど計1274人から2830万円の寄付が寄せられ制作費に充てられた。
オグリキャップが種牡馬入りした当時の夏休みは、優駿スタリオンS周辺には観光バスが連なり、放牧地前に設置された見学台からは人が溢れていた。優駿SSだけでなく、名馬がけい養されている牧場には見学の申し込みが殺到し、牧場業務に支障をきたすなどのトラブルも日常茶飯事だった。その後は競走馬のふるさと案内所が牧場見学の窓口となったことで落ち着いたが、オグリ・フィーバーが収まると競馬人気の低下と符合するように見学希望者も激減している。胆振・日高全体の景気を考えても、ファン来訪の増加が望まれている。
オグリキャップ像が完成したからといって再び牧場見学者が急増することはないだろうが、銅像を通して一人でも多くのファンが過去の名馬に興味を抱いてくれれば、競馬人気回復の一助にはなる。オグリキャップ像以外にも馬産地にはパーソロン(※日高・シンボリ牧場)、ハイセイコー(新冠・レコード館)、テスコボーイ(新ひだか・桜舞馬公園)、トウショウボーイ(新ひだか・北海道市場)、チャイナロック(※新ひだか・本桐牧場)、ヒンドスタン(浦河・日高軽種馬農協)、シンザン(浦河・谷川牧場)、ノーザンテースト(苫小牧・ノーザンホースパーク)などの馬像が建てられている。この夏、馬像を巡って日本の名馬、名種牡馬の偉業に触れる旅はいかがだろうか。
(※は見学前に競走馬のふるさと案内所への問い合わせが必要です)
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