1. TOP
  2. 馬三郎タイムズ
  3. コラム

重賞特集&次情報はお任せ!
馬三郎タイムズと合わせて使えば威力倍増!
今なら14日間無料で使える!→詳しくはコチラ

コラム

プロも愛用する競馬予想ソフト「競馬新聞 デイリー馬三郎」が今なら14日間無料でお試し頂けます!

無料トライアルに申し込む(購入手続きは不要です)/詳しく見る

ふるさと定期便

“なでしこ”に限らず競馬界も女の時代

 なでしこジャパンのW杯制覇に日本中が歓喜した。深夜?早朝の時間帯にもかかわらず、平均視聴率は21・8%を記録。BSと合わせると30%を超える驚異の数字。世界ランク1位米国に勝利してW杯を初めて日本にもたらした快挙はもちろんだが、準決勝のスウェーデン戦ではリードしていても最後まで攻撃の手を緩めなかった積極性、決勝では何度も窮地に追い込まれながら諦めない姿が感動を呼んだ。日本女性の精神面の強さ、たくましさ、潔さ、華麗さに魅了されたのだ。

 女性の活躍はその競技のイメージを明るくしてくれる。競馬界も近年は牝馬が主役になりつつある。ウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、アパパネ、レーヴディソールとJRAには毎年のように歴史的名牝が登場。地方競馬でも今年はクラーベセクレタが牡馬相手に南関東2冠を達成し、ロジータ以来のヒロイン誕生に沸いている。馬券の売り上げは減少が止まっていないものの「牝馬を応援したい」という女性ライトファンが確実に増えている実感がある。

 牝馬の活躍は馬産地をも明るくしている。先週、苫小牧・ノーザンホースパークで開催されたセレクトセール2011の1歳セールでは、牝馬は93頭の上場で77頭が売却されて落札率は82・8%、平均価格は2024万円を記録した。これは牡馬(落札率85・7%、平均価格2640万円)に引けを取らない成績。当歳は売却率69・7%、平均価格1774万円とまだ苦戦しているものの、生産者にとって牝馬の売れ行き不振、価格低迷はもっとも頭の痛い課題だっただけに、この1歳セールの数字は多少なりとも将来へ向けて明るい展望が開けるものとなった。

 なかでも1歳史上最高価格の3億6000万円を記録したエアグルーヴ10(牝、父ディープインパクト)は誰もが絶賛する素晴らしい馬体の持ち主。次世代女王の資格は十分で「女の時代」を支え、世界へ羽ばたく存在になれば、競馬界の盛り上がりもなでしこジャパンに負けないものとなるだろう。

2011年07月22日