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ベテラン勢にも斤量の優遇措置を

 牝馬、高齢馬の活躍が目立つローカルシリーズとはいえ、函館記念での古豪の上位独占には驚かされた。勝ったのは8歳キングトップガン。2度の骨折による休養があったとはいえ、8歳での重賞初制覇(目黒記念)に続いての連勝で、超奥手の本格化を実証した。ローカル、ハンデ戦の函館記念はこれまでも高齢馬の活躍が目立っており、7歳馬は1977年ヤマブキオー、07年エリモハリアーが制しているが、8歳馬の優勝は初めてだった。

 さらに2着マヤノライジンは何と10歳、3着アクシオンも8歳と、ベテランパワーが若さを圧倒。今年は函館記念だけでなく、中京記念で9歳シャドウゲイトが2着、高松宮記念は8歳キンシャサノキセキが優勝、8月には10歳コスモバルクがアイルランドで現役復帰を予定しているなど、古豪の奮闘ぶりが際立っている。

 育成・調教設備と技術の進歩、飼養管理の発展などが主因と考えられるが、経済状況の悪化で馬主が1頭の馬を長く所有し続けて当歳、1歳馬の購買を控えるようになった影響も大きい。また、著名種牡馬の多頭数交配と生産頭数の減少で種牡馬需要が低下していることも要因の一つだ。

 生産界にとっては競走馬の現役年数の増加は頭が痛いことではあるが、競馬界全体を考えれば悪いことではない。未知の魅力に溢れる2歳戦はレースとしては興味深いものの、売り上げ面では低迷している。ファンにとってデータが少なく、なじみの薄い馬の馬券は買いにくいもの。その点、特徴がよく分かっている古豪は安心して馬券が買える。

 古豪がさらに活躍の場を広げていくためには、G?以下の別定戦では「年齢ハンデ」を設けてもいいのではないだろうか。3歳馬が2キロ減になるのと同様に8、9歳は1キロ減、10歳以上は2キロ減などの優遇措置が取られれば、古馬戦はさらに多彩な世代の争いとなり人気を呼ぶかもしれない。

2011年07月29日