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さまざまな交流が地方復興のカギ

 JRA2歳最初の重賞である函館2歳Sは新種牡馬アドマイヤムーン産駒ファインチョイスが快勝。一番星に輝いた。ホッカイドウ競馬からはステルミナート(父アドマイヤコジーン)が参戦したものの、追走に手間取り10着まで追い上げるのが精いっぱいだった。

 ステルミナートはラベンダー賞3位入線だったが、2位入線のナイスヘイローがスタート直後の斜行で降着となり、繰り上がりで函館2歳S出走権を得た。ホッカイドウ所属馬が函館2歳Sに駒を進めたのは07年優勝のハートオブクィーン以来4年ぶりだったが、JRA勢の壁は厚かった。

 これまで函館2歳Sでは99年エンゼルカロ、05年モエレジーニアス、そしてハートオブクィーンと、ホッカイドウ競馬所属馬が計3勝を挙げる活躍を見せていた。4月から2歳戦がスタートするホッカイドウ競馬は、6月スタートのJRAに比べて仕上がりが早く、血統レベルの差を仕上がりで補って好成績を残してきた。JRA重賞制覇のチャンスが最も大きい函館2歳Sを勝つことは、関係者にとって大きな目標となっている。

 血統面に関してはサンデーサイレンスの死後、JRAと地方の差は小さくなったはずなのに、逆に近年はやや異例な背景を持つコスモバルク、フリオーソ以外の地方馬のJRAでの活躍が目立たず、地方競馬ファンのモチベーションは下がりつつある。その主因は調教施設の違いで、入厩後も坂路、ウッドなどを駆使できるJRAに対して、地方競馬場では平たんダートコースのみでの調教。スタッフについても、もちろん地方競馬には多くの技術者がいるものの、賃金などの違いにより技術レベル、モチベーションに差があることも否めない。

 地域密着した地方競馬が盛り上がらなければJRAの復興も難しい。馬、騎手だけではなく、施設や獣医師、装蹄師なども含めたスタッフの交流も活発に行うことが地方馬のレベルアップにつながり、将来の日本競馬にプラスになっていくのではないだろうか。

2011年08月12日