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新境地を切り開くSSの後継馬たち

 レパードS(新潟ダート1800m)でボレアス(牡3歳)が、ディープインパクト産駒として初めてダート重賞を制した。じっくりと脚をためて直線一気に抜け出した末脚は、ダート戦であっても十分に父をほうふつさせるものだった。

 ディープインパクトは現役時代にダート経験がなかったが、引退時に武豊騎手が「(来春の)フェブラリーSを使えば楽勝だったのに…」と冗談交じりに語ったのは有名な話。馬体は小柄でも傑出した瞬発力で、ダートでも芝と同じような軽やかなストライドで走り抜ける姿を武豊騎手が想像していたことを、産駒が実証したことになる。

 同じ21日、フランスではハットトリック産駒のダビルシムがG?・モルニ賞(ドーヴィル芝1200m)を無傷の4連勝で制覇。現時点で欧州2歳の頂点に立つ活躍を見せている。ハットトリックはサンデーサイレンス種牡馬であふれ返っている日本では活躍の場がなかったが、米、豪、アルゼンチンで種牡馬生活を送り、初年度産駒から欧州で重賞ウイナーを送り出すという世界を股にかけた活躍を見せている。その行程は英1000ギニー馬・ナタゴラを輩出したディヴァインライトによく似ている。

 日本の軽い芝でこそ本領を発揮すると思われていたサンデーサイレンスの血が、ダート、欧州の深い芝でも新たな魅力を見せていることは、今後の日本の生産界にとって明るい材料だ。日本には十分なチャンスが与えられていないサンデーサイレンス種牡馬がまだ多くいる。彼らに欧米からのオファーが来ることは当然考えられることだし、いまや日本の生産馬の半数以上がサンデーサイレンスの血を引いているのだから、セレクトセールなどでの外国人バイヤーの注目も高まるはずだ。

 8月19日で死亡して丸9年が経過したサンデーサイレンスだが、そのすさまじいまでの能力には、いまでも驚かされることばかりだ。

2011年08月26日