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ラムタラの血が世界で輝くか!?
秋のG?戦線が日曜ののスプリンターズSで幕を明ける。同日にはフランスで日本馬2騎が挑戦する凱旋門賞も行われ、競馬ファンにとっては熱い週末となる。
凱旋門賞は、前哨戦フォワ賞で僅差2着のヒルノダムールが現地でも人気の一角になっているし、ナカヤマフェスタには昨年2着の実績がある。大将格ヴィクトワールピサが回避しても、日本馬の層は厚い。
特にヒルノダムールの凱旋門賞挑戦には、日高の生産者には深い思い入れがある。同馬の母父ラムタラは、96年に日高の生産者グループが、社台グループのサンデーサイレンスに対抗する目的もあって、当時、世界最高の3000万ドル(当時のレートで33億円)を捻出して輸入に成功した不敗の凱旋門賞馬だった。
当時から欧州の至宝がジャバンマネーにより流失することに批判が多かった。また、日本での産駒の平地重賞勝ち馬はメイショウラムセス(富士S)1頭だけ(障害ではミレニアムスズカが阪神JS勝ち)という期待外れの成績で、06年にはわずか24万ドル(当時2800万円)で再輸出されたことで、関係者はさらに肩身の狭い思いをさせられていた。
それだけにラムタラがブルードメアサイアーとして凱旋門賞に有力馬を送り込んだことは、日高の生産者にとって長年のうっ憤を晴らす出来事。もし優勝するようなら、いまは種牡馬活動を休止しているラムタラが、欧州で再びフィーバーを巻き起こすかもしれない。
スプリンターズSはシンガポールの英雄・ロケットマン。ラッキーナイン、グリーンバーディーの香港馬2騎が強力で、日本スプリント陣の劣勢は否めない。だが、日本競馬がもっとも力を入れてきたミドル・ディスタンス戦なら世界屈指であることを、ドバイに続いて最高峰の舞台で示し、日本生産界の威信を見せ付けてもらいたいものだ。
2011年09月30日
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