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大種牡馬の予感?ゴールドアリュール
ダート競馬が盛り上がりをみせている。これまでは芝に比べるとどうしても格下感が否めなかったが、いまや芝のトップホースがダート戦に挑戦しても歯が立たない状況が続いている。また、何よりもトランセンドがドバイWCで2着になった衝撃がダート馬の地位向上につながっている。芝に比べて故障が少なく、競走寿命も長くなるケースが多いため、トップホースが対戦を続けることも人気の要因だ。
11月3日のJBCクラシックではダート界の両巨頭、スマートファルコンとトランセンドがマッチレースを演じ、馬連、枠連元返しという異常事態を生んだ。もう1頭の雄・エスポワールシチーは6日のみやこSを圧勝して、完全復活を印象付けた。3強がそろい踏みするJCダート(12月4日・阪神)は芝G?以上の迫力となる。
3強のうちの2頭、スマートファルコンとエスポワールシチーはともにゴールドアリュール産駒。現役時代にダートG?4勝を挙げた砂王者だが、サンデーサイレンス産駒で芝適性も高いと考えられ、芝路線でスタートする産駒が多かった。エスポワールシチーはデビューから7戦が芝だったし、スマートファルコンも皐月賞に出走するなど一時はクラシックを目指した。だが両頭ともダート路線に本格転向すると大ブレーク。父と同じ道をたどっている。
ゴールドアリュール産駒はまだ5世代目がデビューしたばかりだが、ダート総合リーディングではキングカメハメハに僅差の2位となっている。過去にはチャイナロック、ファラモンド、ミルジョージといったダート大種牡馬が、ダート競馬を盛り上げた時代があったが、それ以降は圧倒的な王者は不在。ゴールドアリュール産駒の大半がデビューからダート路線を進むようになれば、さらにダート界を活性化できる大種牡馬誕生が予感される。
2011年11月11日
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