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育成場の一番馬アンチュラス

 拡大を続ける社台グループの中で最も新しい生産拠点が95年に開場した、吉田三兄弟の三男・晴哉氏の経営する追分ファーム。オープンして17年だが、生産馬からはすでにゴールドアリュール、レジネッタ、ハットトリック、ソングオブウインドなどG?馬を続出させている。

 その追分ファームに今年6月、念願だった育成場「リリーバレー」が安平町東早来の丘陵地帯にオープンした。これまでは初期育成を行った後はノーザンファーム空港などで後期育成が実施されていたが、今後は生産・育成を一環して行うことができる。まだ第1期工事が完了した時点だが、室内1000mの直線坂路コース、1600mと1000mの屋根付き周回コースなどの設備が、標高64mの鈴蘭山を頂点とした220ヘクタールの広大な敷地に点在している。

 1000m直線坂路コースは高低差が36・4mもあり、中心部分は最も体脂肪を燃焼すると言われている4%に設定。室内1000m周回コースの砂の深さは13センチ(上がり運動中心の600mコースは15センチ)の深さ。坂路中心のノーザンファーム、深いサンドコース中心の社台ファームの“いいとこ取り”の設計となっている。

 一部は昨秋から利用が開始されていて、今年デビューした2歳馬の一部が1期生となる。その中で断トツの存在だったのが阪神JFに出走するアンチュラスだ。「ディープインパクト産駒らしいバネの強さがズバ抜けていて、坂路でも、深いダートでも跳ねるように駆け抜けていく馬でした。この施設を利用したハードな調教でもほとんど息を乱さない心臓の持ち主。気性面でまだ幼さが残っていますが、その素質の高さはまだまだこんなものじゃありません」と吉田正志マネージャーはファンタジーS2着にも全く満足していなかった。

 最新設備が完備したリリーバレーの1期生・アンチュラスが、阪神JFでその真価を発揮する。

2011年12月09日