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育成の切り替えで2世代目ディープが快進撃

 ディープインパクトの2世代目産駒が快進撃を続けている。2歳リーディング争いは、途中で新種牡馬ダイワメジャーに迫られたが、11月の東スポ杯2歳Sディープブリランテを皮切りに、阪神JFジョワドヴィーヴル、ラジオNIKKEI杯2歳Sアダムスピークと終盤の2歳重賞を勝ちまくり、3500万円差をつけて2年連続王座に就いた。年が明けてもシンザン記念をジェンティルドンナ、京成杯をベストディールが制し、この世代の主要重賞を独占する勢い。クラシック完全制覇も十分に狙える布陣となっている。

 初年度と2世代目を比較すると、2歳時は初年度が34頭の勝ち上がりで41勝を挙げたのに対し、2世代目は29頭で34勝と勝ち馬頭数、勝ち鞍は減少している。だが重賞は初年度がダノンバラードのラジオNIKKEI杯2歳Sの1勝のみだったが、2世代目は3勝と増加している。ここに大きな違いがある。

 育成牧場では、初年度のディープインパクト産駒は脚元が非常に丈夫で健康だったため順調すぎるほど調整が進み、仕上がりが早くなっていた。だがその分、勝ち上がった後の成長力が阻害される面があった。初年度産駒で大きな期待をされていたサトノオー、プランスデトワール、リベルタスなどが重賞や3歳戦で伸び悩んでしまったのは、早い時期から仕上がりすぎたことが原因とも考えられた。そのため2世代目はあえて仕上がりを遅らせ、成長力を重視する育成に切り替える牧場が多くなった。それが2歳後半戦からの伸びにつながった。フジキセキ、スペシャルウィークのようにサンデーサイレンス系種牡馬は、特徴が把握された2年目に大ブレークする例が多い。

 初年度でただ1頭クラシックを制したマルセリーナは12月デビューだった。2世代目も12月、1月にデビューした馬の中から、まだまだ大物が登場してくるかもしれない。

2012年01月20日