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“やる気”を出せば…さらに上に行けるワイルドラッシュ

 馬産地はまもなく種付けシーズンに突入する。社台グループの寡占化が続くが、その状況を突き破る存在として注目を集めているのがワイルドラッシュ(18歳)。今週の根岸Sにもティアップワイルド、ヒラボクワイルドの2頭を送り出す。

 種牡馬の世界も社台グループが占拠しており、11年JRAリーディングでは上位17頭のうち16頭を社台スタリオンS供用馬が占めた。唯一の日高供用馬が4位ステイゴールドだが、同馬は白老ファーム生産、社台レースホース所有だった社台系。非社台系としては高齢のため産駒頭数が減少してきた18位ブライアンズタイムが最高だった。

 だがこの順位は芝、ダートの総合で、ダートに限れば6位ブライアンズタイム、7位ワイルドラッシュと2頭がベスト10に食い込んでいる。また地方リーディングではワイルドラッシュがゴールドアリュールに次ぐ2位に躍進している。

 ワイルドラッシュは現役時代、米ハンデG?を2勝しただけで目立つ成績はない。04年に静内・アロースタッドに導入された際も、シンジケート総額は3億2900万円とそれほど大きな評価はされていなかった。しかし輸入後に米国で活躍馬が続出して、約10億円という高額での買い戻しオファーが届いた。日本での注目度も高まったが、種付けに対してかなり消極的な性格で、なかなか牝馬に乗ろうとしない。時間もかかってしまうため、この3年間の種付け頭数は73頭、99頭、85頭と3桁に達していない。

 11年はトランセンドがドバイWC2着、JCダート連覇などG?3勝。地方でもクラーベセクレタが牡馬相手に南関東3歳2冠を制するなど派手な活躍を見せ、知名度は飛躍的に上昇している。米国血統らしいパワフルな先行力で粘り切る脚質は安定感が高く、セリ市での人気もさらに高まることは間違いない。種付け嫌いは簡単には解消されないだろうが、それでもじっくり待って種付けしたい生産者が急増しそうだ。

2012年01月27日