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騎手の交流が地方競馬活性化の鍵
地方出身馬フェデラリストが破竹の4連勝で中山記念を制した。もともとはJRAデビューだったが、3歳3月の新馬戦後に骨折し1年間の休養を余儀なくされたため、出走権利を求めて未勝利のまま地方・船橋へ。幸先良く1勝を挙げたものの、再転入に必要な2勝目を目指していたところで東日本大震災による開催中止となったため、園田に再移籍して再転入を決めた。社台ファーム生産の超良血馬ではあるが、地方競馬との協力関係があったからこそ、素質を開花させられた。
その地方競馬を支援するための競馬法改正案が2月24日に閣議決定された。新制度の目玉は払戻率を主催者が70?80%の間で柔軟に設定できるようになったこと。地方競馬の振興は馬産地にとっても極めて重要な課題だけに生産者も注目していたが、「果たして実効性があるのだろうか」という声が多い。払戻率を下げればファン離れは確実だし、高めたとしても収益が上がるほどの売り上げ増が見込めないのが現状。トータリゼータシステムの改修、ファンへの告知徹底も必要となるだろう。
生産者の声を聞くと、最も望んでいるのは賞金アップだが、これは売り上げ増がなければ不可能な話。そのためにスターホース、スタージョッキーの登場を望む声が多い。馬のレベルは賞金に比例するのでやはり難しいが、騎手に関しては考える余地がある。免許が中央・地方共通になればJRAのスター騎手が交流競走以外の開催日でも騎乗可能になる。当初は相互に外国人騎手のような短期免許が交付されれば、JRAレースで名を高めた地方騎手が地元のスターとして注目されたり、JRAの若手騎手が地方で腕を鍛える場にもなる。
JRAで活躍する岩田騎手、内田博騎手やフェデラリストのような中央地方交流によって生まれたスターが、地方競馬にフィードバックされるようなシステム作りが、地方競馬振興のために今後は求められてくる。
2012年03月02日
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