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知る人ぞ知る九州地区の名馬

 11日の中京7R(4歳上500万下・ダート1200m)で2勝目を挙げたパープルセンリョ(牡4歳)。その父インターハイクラスの馬名を知っているファンは相当なマニアだろう。

 父ダンシングブレーヴ、母は仏G?3着馬サボンネリエ、半兄に中央で3勝して種牡馬入りしたエーピーダンサーがいる良血馬。いったんは美浦・高松邦厩舎に入厩したものの、未出走のまま地方・佐賀へ移籍。破竹の23連勝を記録して荒尾の重賞・九州王冠を制するなど30戦25勝の活躍を残した。レース中の故障で引退することになったものの、570キロの雄大な馬格と圧倒的なスピードは“九州の怪物”の名にふさわしく、無事なら九州の重賞を総なめしていたと言われている。
 
 23連勝は偉大な記録ではあるが、地方競馬の連勝記録はドージマファイターの29連勝、九州地区でも24連勝のキサスキサスキサスがおり、新記録ではなかった。また30戦中29戦が佐賀、1戦が荒尾と九州地区のみの出走で、全国交流競走に顔を出していないため全国的な知名度は高くなかった。馬主の熱意で種牡馬入りを果たせたものの、交配牝馬にあまり恵まれない十勝地区だったこともあり、交配頭数は06年から5→7→4頭。さらにけい養牧場が廃業の憂き目に遭い、08年限りで種牡馬を引退した。

 血統登録された産駒は6頭だけだが、デビューした4頭中3頭が勝ち上がっているのだから、種牡馬としても高い能力を持っていたはず。その中で唯一、JRAでデビューしたのがパープルセンリョ。主取となったものの09年HBAサマーセールに上場されたことがきっかけでJRA入りの道が開けた。父譲りの雄大な馬格、スピードを見せており、父が踏めなかったJRAの舞台でさらに勝ち星を積み重ねる可能性も十分。熱心に応援している九州の競馬ファンは多いはずだ。

2012年03月16日