ふるさと定期便

産地馬体検査・追分ファーム編

　昨年６月に育成施設「リリーバレー」がオープンし、社台Ｆ、ノーザンＦに続いて生産・育成一体の牧場として生まれ変わった追分ファーム。現３歳馬の一部が、わずかな期間ではあるがこの育成施設で調教され、その中からフェノーメノ、アンチュラスら活躍馬を早くも輩出している。２歳世代は昨秋からビッシリこの施設で乗り込まれており、「社台、ノーザンに負けるな」とスタッフの気合もすごい。

　★ラウンドワールド（牡・松田博、ディープインパクト×グレースランド）追分Ｆスタッフの誰もが絶賛する一番馬。均整の取れた馬体、抜群の運動神経、調教でのスピード感と、非の打ちどころがない。すでに入厩しており、仕上がりも順調すぎるほど。異父兄ドリームパスポート以上の活躍が期待できる。

　★カウウェラ（牡・戸田、キングカメハメハ×メモリアルサマー）ソングオブウインドの半弟だが、兄とはタイプが違い、母父ＳＳが強く出ている。皮膚が薄く、毛ヅヤはピカピカ。気性が激しいのでマイル?2000ｍ戦に向いている。

　★サトノピアー（牡・松山康、ダイワメジャー×トリッキーコード）ハットトリックの異父弟。母の産駒はその後不振だが、久しぶりの大物。父産駒でもスッキリとした馬体で、中距離戦で切れ味を発揮する。

　★テラノアパッチ（牡、清水出、ネオユニヴァース×ウェルカムミレニアム）母は仏1000ギニー４着など血統は優秀。この時季の芦毛はぼやけて見えるが、引き締まった馬体が印象的。

　★ハーツコンセンサス（牝・石坂、ハーツクライ×インコグニート）父産駒にしてはかなり激しい気性で、ＳＳが強く出ている印象。ピカピカの青鹿毛の馬体は見栄えが素晴らしい。

　★キュールエアリス（牝・中尾、ウォーエンブレム×クリックヒア）全兄ダノンプログラマーそっくりの馬体。仕上がりは兄よりも早く、芝マイル以下で２歳戦から稼げそうだ。

2012年05月18日