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新種牡馬の初勝利は意外な馬

 先週からスタートした2歳新馬戦が早くも盛り上がりを見せている。今年の一番馬となったのは、先週取り上げた阪神初日(芝1600m)デビューのトーセンパワフル(牡、角居、父ネオユニヴァース、母アコースティクス)。好位で折り合い、直線は余裕たっぷりに外から差し切る内容で、さすがはダービー馬ロジユニヴァースの全弟という良血ぶりを発揮した。今後はいったん放牧に出て、札幌2歳Sから再始動の予定。距離延長は大歓迎のはずで、兄弟ダービー制覇の偉業が早くも見えてきた。

 3日東京の新馬戦(芝1600m)はドラゴンレジェンド(牡・久保田、母レーゲンボーゲン)とゴールドマグナム(牡・斉藤、母ニシノビギン)のステイゴールド産駒2頭による叩き合いを、ドラゴンが半馬身差制した。462キロと父産駒としては体格がしっかりしており、異父姉にアニメイトバイオを持つ血統も魅力。ステイゴールドは現3歳世代は48頭しかいないが、2歳世代は倍増の96頭。オルフェーヴルの全弟リヤンドファミユ、ナカヤマナイトの全妹ラヴィアンフルールなども控えており、リーディングサイアー争いに加わる活躍が期待できる。

 3日阪神の新馬戦(芝1200m)はタガノハピネス(牝・鈴木孝)が2番手から抜け出した。父タガノゲルニカはブライアンズタイム産駒の新種牡馬だが、平安Sを勝ったのが目立つ程度で、初年度産駒は3頭しかいない。新冠・タガノファームの自家生産用種牡馬として、馬主の愛情と思い入れで現在も種牡馬生活を続けている。

 人気種牡馬が多頭数交配する時代。マイナー種牡馬が生き残るのは極めて厳しい状況の中、タガノゲルニカ産駒が、注目を集めるJRAの2歳新馬戦開幕週に勝ち星を挙げたことは、ロマン派にはうれしい出来事。種牡馬の成否は必ずしも競走成績だけで決まるわけではなく、新たな可能性が発掘されるチャンスが大いに広がった。

2012年06月08日