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ザラストロはPOGセオリーの真逆

 POG関係の取材を25年も続けていて、ある程度は“POG向きの馬”の選び方は分かっているつもりなのだが、時には想像できなかった結果が起きることもある。その典型が新潟2歳Sを制したザラストロだ。

 ステイヤー血統馬が2歳初期の短距離戦で活躍する例は比較的多い。ステイヤー血統は単調な流れに強く、成長途上の2歳戦は短距離でもスピードよりスタミナ勝負になるケースが多いためだ。

 だがザラストロは、あまりにもあからさまなステイヤー配合である。父ホワイトマズルの代表産駒はアサクサキングスとイングランディーレ。どちらも先行策で粘り切るのが得意な典型的なステイヤーだった。母父ダンスインザダークは自身が菊花賞馬で、産駒3頭が菊花賞を制している。近年では代表的なステイヤー種牡馬と言っていいだろう。早い時期に結果を求めるPOGでは、敬遠されるニックスだ。

 しかもザラストロの場合、ステイヤーらしいレースぶりではなく、デビューから3戦とも、最速上がりを記録する強烈な切れ味。新潟2歳Sに至っては4角16番手から33秒4の上がりで差し切り、1分33秒5のレコード勝ち。この血統からはどうしても想像できないレースを続けている。480キロのゆったりとした牡馬で、特別仕上がりの早い馬体をしている訳でもない。競馬の奥の深さを痛烈に感じている。

 今週は札幌2歳S、小倉2歳Sと2歳重賞が2つ行われる。札幌2歳SでPOG人気が高かったのはディープインパクト産駒ラウンドワールドと、ロジユニヴァースの全弟トーセンパワフル、牧場での仕上がりが際立っていたロゴタイプ。逆に敬遠されたのが奥手だったスズカフェニックス産駒のマイネルホウオウ。小倉2歳SのPOG人気は早くからマイネル軍団のエースと目されていたマイネルエテルネル。不人気は昨年2歳戦で1頭しか勝ち上がっていないグラスワンダー産駒のクラウンレガーロ。さて結果やいかに―。

2012年08月31日