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オルフェーヴルに続け!“奇跡のニックス”の2歳馬

 オルフェーヴルの凱旋門賞には興奮した。エルコンドルパサー、ディープインパクト、ナカヤマフェスタも惜しいレースはしたが、惜敗でも「力負け」のイメージはぬぐえなかった。だがオルフェーヴルはあの粘着質なロンシャンの道悪、しかも仮柵をしていない大外を、1頭だけ異次元の末脚で突き抜けた。その瞬間のしびれるような快感は、凱旋門賞のたびについたため息の数が多かった人ほど、大きかったに違いない。抜けてからラチへ向かって大きくヨレたのはオルフェーヴル“らしさ”。負けたのは残念でも、あの阪神大賞典同様の衝撃をもたらしてくれた。

 常識外れのオルフェーヴルを分析するのは難しいが、ロンシャンを克服したスタミナと根性は、やはり話題のステイゴールド×メジロマックイーンという日本が誇るステイヤー配合、究極の“闘争心配合”による部分が大きいのだろう。日本競馬の歴史の中で、ファンまでもがこれほど“ニックス”を意識したことはなかったはずだ。

 現2歳馬でこの奇跡のニックスを持つのは、馬名登録されていないオルフェーヴルの全弟リヤンドファミユ(牡、母オリエンタルアート、栗東・池江厩舎予定)と、9月30日の中山新馬戦(芝1600m)でデビューしたワナビーザベスト(牝、母シャープキック=美浦・勢司)の2頭だけ。リヤンドファミユはノーザンFしがらきで15―15の乗り込みが行われており、近いうちに入厩が予定されている。オルフェーヴルよりもひと回り大きく460キロ前後。スタッフの評価は同時点でのオルフェーヴルよりも高いが、それは「兄より素直」とのニュアンスで、どう捉えるかは難しい。

 ワナビーザベストはデビュー戦で3着だったが、大外から最速の上がりで詰めた内容は評価できる。母は準OP馬で、半兄タイセイレジェンドは8月のクラスターCを勝ち、10月の東京盃2着などダート短距離で活躍中。次走に注目したい。

2012年10月12日